投稿者: EV自動車やハイブリッド車が主流となりつつある現代の自動車産業ですが、ディーゼル車の規制も始まっています。日本ではトヨタ自動車に続いて日産自動車も、新型モデルにはディーゼル設定を無くす方針を固めました。欧州では、2040年までにイギリスおよびフランス両国政府が、ディーゼル車とガソリン車の販売を禁止する見込みです。自動車王国のドイツでもディーゼル車規制の動きは高まっており、主要都市であるベルリンやハンブルグ、南部シュツットガルトでは、ディーゼル車の乗り入れ禁止区を設定するなど、環境に配慮した政策が今後も続くと思われます。ここでは、持続可能なエネルギーにシフトしている自動車産業で、昔と変わらず今も我々を魅了するブランドをいくつか紹介します。
ドイツの有名ブランドカー
1886年に自動車として世界で初めて特許を取得して創設されたメルセデスベンツは、ドイツ・シュトゥットガルトに拠点を置くダイムラー社が提供する、世界で最も有名な高級ブランド車の一つです。セレブや高所得者が愛用していることから、ベンツのSセダンやSUVは高級車としての地位を築きました。日本では300万円以上のモデルを積極的に販売していることから、高級ブランドとして認識されていますが、欧州ではタクシーやバスなどの商業車も扱っており、より庶民向けなブランドとして親しまれています。一方、「究極のエクスクルーシブ」と呼ばれる「メルセデス・マイバッハ」は、ベンツから独立した正真正銘の高級サブブランドです。
イタリアの有名ブランドカー
1947年に元F1ドライバーのフェラーリ氏によって設立されたフェラーリは、レーシングカーや高級車のみを製造するセレブご用達のイタリア製ブランド車です。その運営には波乱万丈な歴史がありますが、現在も多くのファンに人気のスポーツカーGTシリーズやV8エンジン搭載のGTBなどを提供しています。最近日本でも良く見るようになったフィアットも、イタリア老舗メーカーです。1899年にミラノで誕生したフィアットは、自動車だけでなく、飛行機やトラクターなどの大型モデルも製造している、イタリア大手自動車メーカーです。SUVモデルの500Xは2015年のリリース以降、圧倒的な人気を博しています。フェラーリが現在まで第一線で活躍できるのも、過去にフィアットとの運営および技術面での協力があったからです。
アメリカの有名ブランドカー
アメリカを代表する車メーカーと言えば初代セダンで有名なフォードが思いつきますが、残念ながら2016年に日本市場からは撤退してしまいました。しかし、その他にも様々な種類のモデルを各社が競い合って提供しています。アメリカ大統領専用車としても使用されているキャデラックは、その特徴的な形式がファンを魅了しています。CT6と呼ばれるモデルは、なんと1000万円近くの値段で販売されています。前方衝突警報やレーンチェンジアラート、ブラインドゾーンアラートなどの警報を含む安全装備も完備。スタイリッシュな外見が目を引くジープは、AMC・ルノー・クライスラー・ダイムラーと経て、現在ではフィアットグループのブランドとなっています。1974年から販売されているチェロキーは、ジープの人気を支え続け、1993年にはグランドチェロキーが登場し、その後も次世代モデルが続々と登場しています。